2016年1月31日日曜日

給食のおにいさん 受験

遠藤彩見さんの
給食のおにいさん
シリーズ。
4作目です。

前作は感動の
ラスト。

そして若竹小での
給食のおにいさんを
やめてホテルで働きだした佐々目。

それがなぜかホテル給食課に
配属されお嬢さま中学生を
相手にすることに。

黒チワワとの久しぶりのタッグ。
閉鎖的な女子中学生に何とか
給食を食べてもらおうと奮闘するささめ。

今回も面白く読みました。

多感な中学生も狭い世界で大変なんですよね。
シスター入江はとてもいい先生やと思いました。

"うましか"多用しよっと。

2016年に初めて読んだ本はこちらの一作目。
今月中に既刊4作品を読み終えることができました。

いいシリーズに出会えてよかったです。

前作の感想はこちら>>>

16年1月読 BO行き
★★★★☆

2016年1月30日土曜日

往復書簡

湊かなえさんの
往復書簡。

一気読みしました。     

手紙のやりとりで進む
3つのお話と1つのおまけ。

"十年後の卒業文集"が
一番好きでした。
高校の放送部の同級生同士の
結婚式で再会した仲間のその後のやり取り。

話題はもう1人の仲間千秋について。

手紙なんでQA方式て話は進むんですが、
先が気になって気になって。

最後にまで驚かされました。
そう来たなって感じ。

"二十年後の宿題"は小学校時代の恩師から
6人の教え子の近況を調べてほしいと
頼まれた高校教師の大場。

20年前の事件が明かされていきます。
このお話もよかったですね。

そして"十五年後の補習"は最初はラブレターの
やりとりかと思いきや、なんとも言えない結末。

最後の"一年後の連絡網"はおまけ的な位置づけ。
今までの登場人物の幸せな様子を伝えています。

秀逸です。
さすが湊さん。

16年1月読 BO行き
★★★★☆

リストランテ・パラディーゾ

オノ・ナツメさんの
リストランテ・パラディーゾ。

お友だちからお借りしました。
ありがとうございます。

ローマで人気のイタリア料理店
カゼッタ・デッロルソ”。

働くのは老眼鏡の紳士達。
みんなすごく格好良い。

私はジジが好きかな。

オーナーの妻の娘であるニコレッタ。
娘であることを隠してお店で働きだします。

一度こんなお店行ってみたいです。

16年1月読
★★★☆☆

無私の日本人

歴史家である
磯田道史さんの
無私の日本人。

江戸時代の3人が
紹介されています。

吉岡宿のため尽力する
穀田屋十三郎と仲間達。

まさに私財をなげうっての行い。
頭が下がります。

そしてすごいのはそれで自分たちの
子孫が偉そうにすることを禁じていること。

志が高いですね。

それに比べて武士達は。。
って思ってしまいました。

文中のこの言葉好きです。
"人の心は種である。果てしない未来を拓く種である。
心さえしっかりしていれば、驚くほどの奇跡も成し遂げられる。"

穀田屋は今も造り酒屋さんとして続いています。
素晴らしいですね。

あとは天才詩人の中根東里、歌人の大田垣蓮月のお話。
お2人ともに富や名誉に固執せずひっそりと暮らした人生。

頭が下がります。
今の私たちからは程遠いなぁ。。

16年1月読 BO行き
★★★☆☆

2016年1月26日火曜日

給食のおにいさん 卒業

遠藤彩見さんの
給食のおにいさん
シリーズ第3弾です。

若竹小で元シェフの
佐々目が給食の
おにいさんとして働く
最後の時間。

チワワの毛利と
マトリョーシカの3人と子ども達との日々。

給食費の不払いの親や、問題児の新人なども。

ささめがほんまにいいやつで。
彼は本当に成長しましたね。
素晴らしい。

そして最後の毛利の手紙には涙。
チワワはささめが大好きなんですよねぇ~

これ素晴らしい作品です。
読めてよかった。

前作の感想はこちら>>>

16年1月読 BO行き
★★★★☆

2016年1月24日日曜日

残り全部バケーション

伊坂幸太郎さんの
残り全部バケーション。

当たり屋とかを請け負う
溝口と岡田のお話。

ってかほぼ主人公は
岡田かな。

仕事を辞めたいって言う
岡田に、見ず知らずの誰かにメールして
友だちになれたらOKと言う溝口。

そのメールが届いたのは離婚したての
家族のところ。

そして4人でのドライブ。

この岡田がいいんですよね。
最初の表題作ではその魅力はあまりわからないけど、
その後の"タキオン作戦"で虐待を受けてる子どもを
助けるための仕掛けとか、"小さな兵隊"で語られる
子ども時代の岡田とか。

だから溝口もあんなに岡田が好きで、
あんな事をしようとしたんやろうなぁと。

偽造免許の溝岡も岡田を懐かしく
思ったからよね。

2人の出会いにも驚きました。

題名の由来が岡田の子ども時代のってのも好き。

こういう風に短編でそれぞれに繋がりを
もたせるのはさすが伊坂さん。

問題児がいるなら答え児もいるって
いい言葉やと思います。

面白かったです。

16年1月読 BO行き
★★★★★

2016年1月23日土曜日

昨夜のカレー、明日のパン

木皿泉さんの
昨夜のカレー、明日のパン。
野ブタの脚本家さんの
初小説。

木皿さんって夫婦での
共作なんですね。
知りませんでした。

7年前に25歳の若さで
亡くなった一樹。
残された一樹の妻のテツコとギフの2人での暮らし。

そこにテツコの恋人の岩井さんや
一樹の幼馴染や従兄弟、そして
亡くなった母のお話とか。

ギフはしっかしりているようで女好きやったり
登山に挑戦したり、騙されたり。
微笑ましい。

一樹とテツコの馴れ初めはよかった。
従兄弟が不思議だと思った理由がわかって
嬉しかったです。

でも人は進んでいかないといけないんですよね。

暮らしのある家っていいなって思いました。

16年1月読 BO行き
★★★☆☆

2016年1月21日木曜日

第2図書係補佐

又吉直樹さんの
第2図書係補佐。
いまや芥川賞作家ですね。
 
私が本好きな事を知ってる
お友だちからお借りしました。
ありがとうございます。

又吉さんの本を題材にした
エッセイです。
エッセイの終りにそのテーマに
関連する本が登場する感じです。

彼はほんとに読書好きなんですね。
幅広いジャンルの本が登場してます。
私と好きな本の分野があまり被らないので
いろんな読んでない本について知れました。

又吉さんについてはあまり知らなかったのですが
文書力というか、世の中を見る観点が面白い。

この本読んで又吉さんのこと大分知りました。

子どもの時に住んでた家のことや、
どんな子どもやったのかとか。
サッカーもうまいんですね。
下積み時代がほんとに長かったんですね。

あと元相棒との話はよかったな。
ほろりとしました。

そして"梅干しを食べたムンク"のエピソードには
つい笑っちゃいました。
あと自分が記憶喪失になったらというお話も。
さすが芸人さんです。

最後の対談も面白かったです。

自分では絶対に買わなかっただろう本やったので、
借りることができてほんとによかったです。

新たな出会いに感謝です。

16年1月読
★★★★☆

2016年1月20日水曜日

図書室のキリギリス

竹内真さんの
図書室のキリギリス。

夫の失踪から3年。
バツイチになり資格を
持たない"なんちゃって
司書として高校の図書室で
働きだした詩織。

彼女は幼い頃から物に刻まれた
思いを感じることができるんです。

図書館を訪れる学生や彼女と本のお話。
本好きなので楽しく読めました。

なんとなく司書となった彼女が図書館を
人と人や、人と本をつなぐ温かな過程が読めます。
それとちょこっとした日常のミステリーも。

私もそうでしたが高校生の頃に出会う本って
大切ですよね。

彼らは良い司書さんとの出会いがあって
恵まれてるなって思いました。

前任の永田さんも良い司書さんでしたが
詩織も素敵な司書さんになったと思います。

あと校長先生がお茶目でいいですね。

たくさんの本も登場。
参考になりました。

ある女の子が村岡恵理さんの"アンのゆりかご"を
紹介してて、"NHKの朝ドラにしてほしい"って。
ほんとになりましたよー
楓ちゃん よかったね!

ブックトークやブックテーブルは
私もぜひ参加してみたいです。

自分やったら何を紹介するかなとか
考えながら楽しく読めました。

最後に詩織が"自分の道を進んでるから。"
と言った言葉が胸に染みました。

読んでよかった一冊です。
本好きな方にお勧めです。

巻末付録も楽しめました。

竹内真さんの本は初めてでしたが
他の本も読んでみたいです。

16年1月読 BO行き
★★★★☆

2016年1月17日日曜日

給食のおにいさん 進級

遠藤彩見さんの
給食のおにいさん
 進級。

一作目が面白かった
ので続きも購入。

元一流シェフで今は給食の
おにいさんとして働く佐々目宗。

やりがいを感じながら、困ってる子ども達や
仲間の助けになりたいと日々奮闘。

このシリーズどんどんと良くなりますね。

子ども達の学校生活ってこんなにも
大変なのかと思わせられるところも多々。

佐々目みたいなおにいさんがどこの
学校にもいてくれたらいいのに。

チワワの毛利もどんどんと佐々目になついて。
最初は嫌いだったのですが、少しずつと許せるように
なってきました。

あとマトリョーシカの3人もいい味だしています。

これからの展開も楽しみです。

前作の感想はこちら>>>

16年1月読 BO行き
★★★★☆

2016年1月16日土曜日

教場

長岡弘樹さんの
教場。

警察学校を舞台に
したお話。
厳しい教官の風間。

いろいろな生徒の
目線での短編集です。

厳しい訓練、教官に仲間との
引っ張りあい。

夢や希望に溢れる青年達の
お話とかでは全くありません。

結構怖い。

蟻穴とかもう"うっ"て感じでした。

伏線があってそれをお話の最後に
気づくって構成が多いです。

風間はそんなんもちろん気づいてるんですよ。
この人はすごい。

しかし警察に正義はあるのかとか
考えてしまいました。

最後の方のお話はまだ希望がありましたが、
なんだかねぇ。。。

16年1月読
★★★☆☆

2016年1月14日木曜日

オチケン!

大倉崇裕さんの
オチケン!
同僚からお借りしました。

このシリーズの続編を
先に読んで面白かった
ので嬉しいです。

表紙にイメージが大分
違うけどお話の面白さは
変わらずです。

名前が越智健一という理由で
潰れそうな落語研究会に
入れられたオチケン。

個性的な先輩である岸と中村に
振りまわされながらのお話。

部室問題に起因する幽霊事件とか
盗撮事件とかに巻き込まれ、
意外な推理力で解決するオチケン。

いやぁこのシリーズ好きですね。

おなじみの落語もたくさん登場するし、
キャラがいい感じなんですよ。

岸はピカイチ。
でも中村もオチケンもいい味出してる。

付録もとっても楽しめました。
落語やっぱ好きだなぁ。

続きの感想はこちら>>>

16年1月読
★★★★☆

2016年1月11日月曜日

鴨川食堂

柏井壽さんの
鴨川食堂。

東本願寺近くの
看板もない食堂
"鴨川食堂"

人々は料理春秋の
一行広告により
お店を訪れる。

そこは縁がある人のみ
たどり着ける場所。

そこに訪れた人たちの想い出の味を探す
料理人の流と娘のこいしの親子。

少ないキーワードから答えによく辿りつけること。

想い出が何よりのスパイスなんですよね。

登場するお料理の美味しそうなことったら。

あまり語りすぎず読者の想像に委ねる感じも好きかも。
まぁいかにもドラマの脚本っぽいという感じもあるんですがね。

浅さは否めないけどそれなりには読めました。

16年1月読 BO行き
★★☆

2016年1月10日日曜日

昭和元禄 落語心中 1-8

雲田はるこさんの
落語心中。

私が落語好きなのを
知っているお友だちから
お借りしました。
ありがとうございます。

◆与太郎放浪編:
名人八雲の噺に
魅せられ出所後に弟子入りに押しかけた
与太郎。

弟子はとらない八雲になぜか気に入られ、
噺家としての一歩を。

八雲と助六編:
八雲と助六の修行時間のお話。
八雲は心底助六が好きなんですね。
そして助六とみよ吉の死が描かれます。

こちらは1月からアニメも放送。
これも気になりますね。

助六再び編:
真打ちになり助六を継いだ与太郎。
小夏と結婚。
そして引退を口にする八雲。
小夏の両親の死の衝撃の真相も
松田さんにより語られます。

これ面白い。
八雲の噺を聞いてみたくなりました。

昭和の名人がどんどんといなくなっていきます。
音源が残されてる人のを聞けるやけありがたい。
寄席のあのライブ感には負けますがね。

死神、芝浜、初天神などお馴染みのお話も登場。

落語を知らない人にも面白いし、知ってる人には
より面白いお話。
落語ファンの裾野を拡げるにも一役買っている作品。

続きもとても気になります。

16年1月読
★★★☆☆

望郷

湊かなえさんの
望郷。

瀬戸内海の閉鎖的な
小さな島が舞台の
6つのお話からなる
短編小説集。

橋により本土とつながっても
島に残る人々に去る人々。
そして帰ってくる人々も。

ひとつひとつのお話には驚愕の事実が。
さすが湊さんですね。

湊さんは因島出身。
だからこそ描ける風景や人間模様も
あるのでしょうね。

おすすめです。

16年1月読 BO行き
★★★☆☆