2006年3月28日火曜日

国家の品格


情緒と形の大切さを説く筆者。

その語り口は極端でもあるが、
論理的とか自由・平等に惑わされている
最近の日本人にわかってもらうには、
ここまで書かなくてはならなかったんだろう。

とても読みやすい一冊なので、
日本人たるものまずは読んでみて、
そこから自分がどう思うか判断をした方がいいと思う。

私は全て肯定ではないが、
多くの忘れている気持ちがあると痛感。

理論で説明できないけど、
だめなものはだめという道徳観があるという点には同感。
屁理屈ばっかり言う人増えているもんな。

俳句に感じる世界観も、
筆者の世代と私たちの世代では大きな差を感じた。

ここからして情緒は失われつつある。

国家が品格を持つためには、
まずは品格のある国民で形成されなければならない。

自分の人生、目先のことも大事だけど、
時にはそこからもう少し広い視野で考えることも必要。

この本はそのきっかけとなる。

06年3月読
★★★★☆

2006年3月24日金曜日

ウルトラ・ダラー


911の事件のときに、
この人の顔を何度見たことだろう。
元NHK特派員の手嶋さんの小説。

日本、アメリカ、香港、パリを舞台にした壮大な一冊。

北朝鮮の偽札事件を発端に
いろいろな国の思惑が描かれている。

テーマが大きく、登場人物も多いため、
尻切れとんぼの感は否めない。

でも肩の力を読むには、まぁいいかな。

007に憧れる男のロマンを感じる。

いかにもフィクションの一冊だが、
現実にこんなことがあったらと、ちと怖い。

世界の中の日本について考えてしまう。

06年3月読
★★★☆☆

2006年3月19日日曜日

大河の一滴


読みながらすぅ~っと身体の中にしみこんでくる。

押しつけがましくもなく、心地よい文調で。

健康への固執、前向きに生きなければというプレッシャー、
そんなものに、もっと楽にしてもいいのだと。

辛苦を味わったこその語り。

目の前のつらいこととかで悩んでいるとき、
もっと広い視野を持てばと感じた。

06年3月読 BO行き
★★★★☆

Nana (15)


今回のは読みやすかったかな。

つらさ前面じゃないし。

でも切れ切れに読むから、
前の展開とか忘れているから、
途中で「???」とかもあったけど。

あまりハッピーには終わらないのは想像できるけど、
これからどうなるんかのぉ~

06年3月読
★★★☆☆

2006年3月14日火曜日

8月のクリスマス


山崎まさよしの主演映画。

音よりも映像を上手く活かしているって感じがする。
状況説明も少なくしている。

死を目前とした写真館の主の前に、
ある日現れた若い女性。

奔放な彼女に、彼の静かな日は乱れていく。
そして彼の生への思いが強まっていく。

生きているときにはできなかった告白。
切ない。

話の深さとしてはどうかなと思うが、
山崎ファンの私は大満足。

私も山崎まさよしと相合傘したいよぉ~

★★★☆☆

2006年3月6日月曜日

夜の戦士 (下)


本書の主役は武田信玄だと感じた一冊。

天下統一を前にして病魔に倒れた信玄。
その無念さが、ページ越しに伝わってくる。

優れた将でありながら家族には恵まれない。
自分の才を受け継がない子等をみて、何を感じたか。

歴史の事実として信玄が天下統一を果たせなかったのは
知っていながらも、読みながらついつい応援してしまう。
その位魅力的に描かれているのよね。

統一の夢半ばに倒れた信玄を中心に描かれているので、
最後はちょっと拍子抜けで終わってしまう。

フィクションとはいえ、この結論は覆せないのだから仕方が無い。

もちろん本来の主人公や、脇方たちもいい味だしている。

忍者の情もいいもんじゃないですか。

私もこの時代に生きていたのかしら。。。

06年3月読
★★★★☆

2006年3月4日土曜日

夜の戦士 (上)


手に汗握る冒険ロマン。

甲賀忍者が暗殺の命を受け、
武田信玄のもとに潜入しながらも、
その人となりに感銘を受け、
甲賀を裏切り信玄のために働く。

感情を捨てて任務を遂行しなければならないのに、
この主人公は情が深い。
だからこそ魅力的で多くの人を魅了する。

これぞ小説!

読みながら”くノ一”に憧れていた小さいときのことを思い出す。

下巻も楽しみ。

06年3月読
★★★★☆