最後の本。
その本がこれで本当に
よかったと思える作品。自分の祖父が実は特攻隊と
知った姉弟。
母のために彼らは祖父の知り合いに
話を聞き始める。
最初は祖父の事を遠く感じていた彼ら。
しかし色々な人の話を聞くうちに、
彼らの祖父への感情、そして自らの
生き方までも変えていく。
読者も同じ。
フィクションとはわかっていても
祖父である宮部久蔵にどんどんと
惹かれていく。
特攻で死んだという事実を知っていながらも
彼が生き延びることを願ってしまう。
実際に特攻に限らず多くの命が失われた戦い。
登場人物によって訴えられる司令部への批判、
メディアへの責め、全てが重く響く。
今だからこそ反戦も表明できるし、執行部への
批判もできる。
そもそも志願の形をとっていた特攻に反対を
表明することもできただろう。
しかしあの時代その選択肢は残念ながらなかった。
人を捨て駒として考えられたゼロ戦。
攻撃には強くても、防御には乏しい機能。
アメリカとは基本的な考え方の差が異なり、
それが年月の流れで圧倒的な差となり
勝敗が決まった。
同じことは二度と起こって欲しくないと
本当に思う。
10年12月読 BO行き
★★★★★
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102704928/subno/1









