2017年3月31日金曜日

その手をにぎりたい

柚木麻子さんの
その手をにぎりたい。

1983年から1992年
までのお話。

退職し実家へ帰る決意を
した青子は送別会として
社長に連れられた銀座の
高級鮨店で鮨職人の一ノ瀬と
彼が握るお鮨に出会う。

手から手に受ける鮨に衝撃を受け、
青子は東京に残ることを決める。

ご馳走されるよりも本当に美味しいものは
たった一人で集中して味わいたい。
それが青子にとっての贅沢。

それからバブルとともに彼女は東京と
一ノ瀬を見守る。

バブルの狂乱さがよくわかる一冊。
澤見さんのとことか胃潰瘍で
倒れる青子とか。。

青子は好きになれんかったけど、
彼女も時代の被害者なんですよね。
なので最後に一ノ瀬と隣合わせで
座れてよかったね。

銀座のホステスのミキは格好良い。
潔い。

読後感にやるせなさは残るけど、一ノ瀬の握る
お鮨は食べてみたくなりました。

17年3月読 BO行き
★★☆☆☆

代官山コールドケース

佐々木譲さんの
代官山コールドケース。
同僚からお借り
しました。

特命捜査対策室の水戸部が
過去の事件の真相を探る
お話の第2弾。

17年前に代官山で起きた
暴行殺人。
容疑者死亡で解決したかとみえたが、
川崎での殺人事件に残されたDNAが一致。

警視庁と神奈川県警の威信とかどうでも
いいよって思うんやけど、先に犯人を
逮捕しろと言われる水戸部。
それも渋谷警察署の力を借りずに
朝香さんと2人で。

前作ではずっと水戸部の語りでしたが、今回は
鑑識の中島と事件当時渋谷署にいた時田の
語りも入ります。

時田が追う現在の西日暮里の事件とつながりは
あるのかってな感じ。

女性にはなかなかにやるせない事件でしたね。

前作の感想はこちら>>>

17年3月読
★★☆☆☆

2017年3月28日火曜日

チルドレン

伊坂幸太郎さんの
チルドレン。

はちゃめちゃな
陣内を中心に
起きる事件の数々。

最初は大学生の鴨居が
陣内とともに銀行強盗に
巻き込まれるお話。

その次は家裁調査官の武藤と
陣内が関わる万引き少年の裏側お話。
これはさすが伊坂さんらしい
ストーリー展開でした。

3話目は1話目で陣内たちと一緒に銀行強盗の
人質になった盲目の永瀬くんの彼女が語る
奇妙な時間が止まるお話。
この永瀬くんがかなり洞察力があり、
いいんですよね。
永瀬くんが登場するお話をもっと
読んでみたいです。

そして4話目はまたもや武藤くんと
陣内さんのお話。
夫婦の揉め事を突きつめていくと、
たいてい"意地"と"我慢"ってw
芥川龍之介はあまり馴染みないのですが、
侏儒の言葉は読んでみたいなぁと思いました。

最後は待望の永瀬くんの語り口のお話。
陣内とお父さんはここで片がついたんですね。

陣内は身近にいると大変そうやけど、
でも会ってみたいです。

それぞれのお話はさくっと読めて、最後にお話の
全体像がわかっててな感じのお話でした。
面白かったです。

17年3月読 BO行き
★★★★☆

2017年3月27日月曜日

木のいのち木のこころ(人)

塩野米松さんの
木のいのち木の
こころ(人)です。
メルマガを読んで
気になった本を図書館で。

宮大工小川三夫率いる
鵤工舎(いかるがこうしゃ)。
法隆寺大工西岡常一の
跡を継ぐ小川。
食える宮大工になろうと
決意して鵤工舎を興した小川。

小川と弟子たちと、師匠の西岡への
インタビューで構成されています。

弟子たちは結構普通の若者達です。
まぁシンナーやっていたり、勉強
できなかったりはあるけど。

特に日本の文化を守ってるという気概が
強いわけでもなく、辞めていく人たちも多く、
動機もふわふわっとした人も多く。

ただ一つ共通している行動は道具を研ぐことを
きちんとやるということ。

怒らない、指図しない、教えない。
全て自分で学んで会得して行動しないといけない。

封建的な上下関係がないからこそ、各自がやりたい
という気持ちがないと、続いていかない。

封建的な上下関係は人から考えることを奪い、そ
れで服従させて、ある意味では楽な面も。
しかしここでは、やりたいというwillをしっかりと
持ってないといけない。いかにも今の時代に
あった組織やなぁと思います。

やからこそ経験浅い人たちでの集団でも、本人達も
不思議がるように、ちゃんと建物が建っていくんですね。

"木のいのち"を知り"木のこころ"を生かせという
法隆寺大工の口伝を西岡さんから受け取った孫弟子たち。

一人の名人がやり遂げたことを、素人集団で継承していく。

木のいのち木のこころシリーズは、西岡さんの"天"、
小川さんの"地"、そして本作の"人"です。
他の2作も読んでみたいです。

17年3月読 
★★☆☆☆

2017年3月25日土曜日

相棒 season#15

冬の定番。
今シーズンも
観ちゃいました
相棒#15。

反町隆史さん演じる
冠木亘が右京さんの相棒。

恒例のお正月スペシャルに
加えて、映画公開前の
スペシャル2週間放送も。
久々の神戸尊さんや米沢さんには
テンションあがりました。

最終回には引退した成宮寛貴くん
演じる昔のカイトくんの映像が登場。
やるなぁ相棒。

右京さんが冠木亘に怒鳴るとこには
凍りつきました。
それに対して"右京さん あなた何様だ!"
って返す冠木亘もすごい。

2人の間はこれからどうなるんでしょう。
正直ころころと相棒は変えないでほしいけど、
全ては水谷さんの意向で決まっちゃうんでしょうね。。。

青木くんもそろそろ右京さんに疑われつつあるし、
来シーズンも観ちゃうやろうね。

前シーズンの感想はこちら>>>

★★★☆☆

2017年3月24日金曜日

冥府の使者 Pluton jack

高嶋哲夫さんの
冥府の使者。
同僚からお借り
しました。

字が小さいw

高速増殖炉飛翔。
東大教授の嶋木。
ロシア原子力視察団
の中に妻イレーナを連れ去った
親友西村英治の名前が。

警察庁の梶川やら英治の妹の真砂子、
そして嶋木とイレーナの娘薫とともに
英治、そしてイレーナを追う嶋木。

背景にある移送されるプルトニウムを
襲う計画。

平和ボケしてる私にはロシアやら北朝鮮とか
暴力団とかとの抗争や、ドンパチなど、
あまりに非現実すぎました。
んー

最後もイレーナはどうなったのかとか、
やはりイレーナは嶋木を本当に好きだったのでは
とか、それぞれの事件の犯人はとか、いろいろ
気になる点があるままに終わってしまいました。

この間読んだ東野圭吾さんの本も
高速増殖炉を舞台にしたもの。
やはり作家さんの書きたい気持ちを
刺激するんでしょうかね。

原子力発電のある国に住むということの
リスクについて考えさせられました。

17年3月読
★☆☆☆☆

2017年3月22日水曜日

人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか スペイン サン・セバスチャンの奇跡

高城剛さんのサン・
セバスチャンについて
書かれた一冊。
人口18万人の街がなぜ
美食世界一になれたのか。

サン・セバスチャンは
行きたい街 のひとつ。
この本は前から読んで
みたいと思っていたのを
図書館でお借りしました。

とは言えこの本はサンセバスチャンと
いうよりも、ヨーロッパやスペインの
観光についての記載が主です。
あと日本の観光戦略のダメさとか。

科学的に分析してつくる分子料理と、料理家の
オープンマインドがサン・セバスチャンを支える。
食べたことのないお料理が多そうでやはり
行ってみないとですね、

EUで普及しているぺットパスポートに
ついては知らなかったので驚きました。
動物個体認証のマイクロチップが、
埋められてるそうです。
まずはペットで抵抗をなくしていって、
そのうち人間にも埋められてしまうんでしょうか。。
もう完全にSFの世界ですね。

作者の高城さんは一時期マスコミに
取り上げられていた人。
最初は気づかなかったのですが、なんか文章に
違和感を感じて調べてみたら、あの人かって気づいて。
その瞬間にこの作品にバイヤスが掛かりました。
人間って面白いですね。

間違った記載もあるし、違和感を感じる部分もありますが、
サン・セバスチャンに行く前に読むのにはいいのかもです。

17年3月読

2017年3月20日月曜日

テミスの剣

中山七里さんの
テミスの剣。
冤罪事件について
のお話です。

昭和59年に発生した
強盗殺人事件。
強引な取調べで犯人と
された青年が自殺。

2審で判決を下したのは
あの静おばあちゃんです。

そして5年後に真犯人がいると
知った渡瀬刑事。
組織と対峙しながらも真実を、
明らかにしようとします。

それから月日が流れ、真犯人が
出所後にまた事件が。

んー
真相がやるせないというか、
なんというか。。
現実ではこんな事が起こらないで
ほしいと願うばかりです。

若き日の静おばあちゃん凛としていていいですね。

読んでから読むのをお勧めします。

17年3月読 BO行き
★★☆☆☆

2017年3月19日日曜日

旅猫リポート

有川浩さんの
旅猫リポート。
文庫化を心待ちに
しておりました。

購入してから読む
ベストタイミングを
狙って旅のお供に
持ってきました。

瀕死の野良猫のナナを
助けたサトルとの5年間。

ある事情からナナを手放すことに
なったサトルはナナと銀色ワゴンで
最後の旅へ。
"僕の猫をもらってくれませんか?"

もうあらすじやけでも泣けてきそうです。

お話はまずナナの視点で幕を開けます。

それからサトルの友人のコースケ。
サトルとの思い出話はかなり笑けます。
でもその後のサトルの両親のとこでは
泣きそうになりました。。

次はヨシミネ。
おばあちゃんとのエピソードに泣けました。

その後はスギとチカコ。
このスギは情けない。男って。。
ってな感じ。

フェリーで北海道に渡った最後の旅では
さすがに泣けました。
ススキの場面。。
虹の根元。。

そして最後に叔母のノリコ。

なざサトルがナナを手放さないと
いけないかはあらすじを読んで、
想像できていたので、やはりそう
来たかって感じでした。
でもね、やはりね、最後は号泣でした。

あとサトルくんの両親のとことか
そう来るかって感じでした。

どちらかというと猫派ではなく犬派
なんですが、もうこのお話は。。
さすが有川さんですね。

17年3月読
★★★★★



2017年3月18日土曜日

バベル九朔

万城目学さんの
バベル九朔。
嬉しいことに
単行本です。

作家志望の夢を
抱き亡き祖父が
建てた雑居ビル
バベル九朔の
管理人を務めている
の前に現れた
全身黒ずくめのカラス女。

彼女が探している扉とは。
そしてバベルに迷い込んだ管理人。
そこは摩訶不思議な世界。

少女に出会い、カラス女に追いかけられ、
そして祖父とも。

んーーー
万城目さんの作品は結構好きなんですが、
これはそんなに入りこめなかったです。
どうしてやろ。

プロフィールによると会社を辞めて
しばらく雑居ビルの管理人をしながら
作家を目指していたということで、その時の
万城目さんと重なる部分もあるはずなんですが、
んーーー

お祖父さんに共感できなかったからかな。
なんとなく全体的に浅いというか。。

途中の僕が書いている作品の冒頭が、本作の冒頭と
重なるとこや、ようやく浮かんだ本のタイトルには
流石って感じでしたが。。。

好きな作家さんなので期待値が高かったって
ことですかね。

17年3月読 BO行き
★★☆☆☆

2017年3月17日金曜日

七帝柔道記

増田俊也さんの
七帝柔道記。
気になって
いた本を図書館で。

私の知っている
七帝は”しちてい”
ですが、ここでは
”ななてい”と
読みます。
へぇ~

登場人物も多くて、最初はこの人誰やっけと
前に戻りながら読んでいましたが、この本は
そんな風に頭ではなく心で読む作品かな。

講道館の柔道とは異なる寝技中心の
七帝柔道に憧れ2浪して北大柔道部に
入った主人公。

練習量がすべてを決定する柔道。
その練習はもう凄まいものです。
パワハラもなにもあったんもやありません。
今これやったら直ぐにマスコミ沙汰ですね。

新歓合宿でのカンノヨウコウもほんとに
拷問のよう。
ひどいというかなんというか。
信じられません。。

でも2年生がやりたがるからずっと
続いてしまうんですよねぇ。。

まぁやからみんな寮歌を覚えられ
その後の苦しいときも喜びがあるときも
歌うことができるんですが。

作者がこの世界を肯定しているのですが、
多分ひく人も多いと思います。
体育会の前近代的なイメージがつかないと
いいけど。

でもやはり七帝の世界は別格。
あんやけ練習しても勝てないなんて、
みんなの気持ちを考えると。。

北大も練習してるけど他大学も同じく
練習していて、それで競い合う七帝なのですよね。

改めて表紙をみると各大学の柔道着の
写真で、読後にはほろりときます。
みんなの血と汗と涙がしみこんだ
柔道着。。。

お話は2回目の七帝で終わります。
正直その先は!?と途中で放り投げられた
感じがもするけど、やはりあの練習量とか
振り返るとやはりこのお話は星5つですかね。

作者は北大を中退していますが、ほんとに
この先どうなったんでしょう。
北大は最下位を脱することができたんでしょうか。

そしてネットでみると作者の周りでは若くして
亡くなった人たちもいて、このお話はその人たちへの
レクレイムの意味合いもあるようです。。
それも壮絶です。

この本を読むまで知らなかった七帝柔道。
学生時代に知ってたら見にいきたかったなって
思いました。

骨太でど真ん中にくる作品です。
スポ根なんて柔いものではありません。
頑張るの好きな人は一度読むことをお勧めします。

自分の頑張りも甘さがよくわかりました。。。
他の増田さんの本も読んでみたいと思いました。

ところでこの本はレビューを書き始めて
1,300冊目になります。
節目の本が星5つのでよかった。

これからも心のアンテナを高くして
色々とインプットして、そして感じて、
考えていきたいです。
よろしければこれからもおつきあいください。

1,000冊目のレビューはこちら>>>
鍵のない夢を見る

17年3月読
★★★★★

2017年3月14日火曜日

沖縄コンフィデンシャル 交錯捜査

高嶋哲夫さんの
交錯捜査。
同僚からお借り
しました。

那覇市内の高級ホテル
で発見された男女の
遺体。

事件を担当する
若手刑事反町とベテランの具志堅。

反町は国際犯罪対策室の
ノエルと準キャリアの赤堀警部、
米軍MPのケネスの協力を得ながら
事件を捜査。

リゾート地の沖縄とはまた違った
基地問題とか軍用地、暴力団や
中国マフィアについて書かれており
なかなかに勉強になりました。

とは言えお話としては。。
えっ!?これで終わりという感じで
終わって不完全燃焼です。

登場人物の描写も浅いというか。。。

たくさんの謎が残ったまま。
まさかこれで終りってことはないですよねー

17年3月読
★☆☆☆☆

2017年3月12日日曜日

あきない世傳 金と銀 奔流編

高田郁さんの
あきない世傳
金と銀の3作目。
奔流編です。

五鈴屋の幸。
ダメ旦那が死んで、
その弟の惣次に嫁ぐ。
五鈴屋を日本一の
呉服屋にしたいという
惣次の願いをサポートする幸。

五鈴屋を内からも外からも
変えようとする惣次に
知恵を与え、周りとの軋轢も
おさえる。
でもうまく惣次をたてることも忘れない。
んー流石です。

貸本や傘を使って店名を広めることや、
江州での新たな絹織をつくるのも
幸のアイディアがあってのもの。

その江州での取引で使用していた
両替商がつぶれたことにより惣次の
商人としての不誠実さが露わに。
そして幸の商人としての才覚も。

プライドが高い惣次には幸の知恵を
素直に認められないんでしょうね。。

さてさてこれからどうなることやら。
続きが気になります。

菊栄さんも元気そうで何よりでした。

前作の感想はこちら>>>

17年3月読 BO行き
★★★★☆

心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 亡霊の願い

神永学さんの
心霊探偵八雲の
外伝。
亡霊の願いです。

学園祭前の八雲と
晴香。
またいつものように
晴香が心霊絡みの
相談を受けて八雲に
助けを求めます。

演劇部の公演前の幽霊騒ぎに、
舞台での事故。
幽霊に憑かれているという
オーケストラサークルの同級生。
映画サークルの同級生から
持ち込まれた呪いのビデオ。

今回は短編集なので読みやすいです。
初期の頃のようなお話の展開で、
話の内容も軽めなのでさくっと読めました。
後藤さんもまだ刑事です。
いかにも外伝ならではで、これは
これでいいですね。

しかし一週間に3回も心霊絡みの相談を受ける
晴香はほんまにトラブルメーカーですね。
お話とは言えありえへん。
つきあう八雲も偉すぎです。

今月末には本作の続編も発売されるので
そちらも楽しみにしましょう。

前作の感想はこちら>>>

17年3月読 BO行き
★★★☆☆

2017年3月11日土曜日

詩羽のいる街

山本弘さんの
詩羽のいる街。

マンガ家志望の
僕は公園で出会った
詩羽にデートに誘われる。

「今日という一日、ハッピーに
してあげることをお約束します」
そんな詩羽の言葉。

他人に親切をするのが仕事の
詩羽。

みんなに親切をして、6年間お金を
まったく使わずに生きているって驚愕です。

触媒として周りの人々を変えていく詩羽。

自殺しようとしていた中学生や、悪意ある
イタズラをしていた大学教授、そして今までの
お話に登場していた漫画家なども詩羽により
変わっていきます。

それぞれのお話にリンクがあるのも
読んでいて面白かったです。
あっ。この人こうなったんやとか、
やからあんな事を聞いてたよねとか。

詩羽に会ってみたいですね。
あとお坊さんにも。

現実にもネットとかに悪意が溢れているけど、
このお話には希望がありました。

17年3月読 BO行き
★★★★☆

2017年3月10日金曜日

地層捜査

佐々木譲さんの
地層捜査。
同僚からお借り
しました。

無能なキャリアに
歯向かって謹慎と
なった水戸部は
特命捜査対策室に
配属に。

彼は四谷荒木町で起きた
15年前の未解決事件を捜査することに。
相棒は退職刑事の加納さん。

この水戸部が思いの外優秀で、
あれよあれよと事件を解決。

推理小説としてはんーって感じでしたが、
四谷荒木町の歴史がよくわかる一冊でした。
荒木町は行ったことあるけど、あんな街
やったんですねー

17年3月読
★☆☆☆☆

2017年3月9日木曜日

逆境経営 山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法

桜井博志さんの
逆境経営。
前から読みたかった
本を図書館で。

獺祭の社長による
著書です。

勘当されていた酒蔵を
父の急逝により跡を
継いだ桜井さん。

圧倒的な負け組であった
酒蔵を純米大吟醸に絞り、
徹底的に「美味しい酒」を造ろうとする。

社員による数値管理された酒造り、
四季醸造、海外進出などなど。

大道芸が見れる地ビールレストラン、
酒米の自家栽培などの失敗についても
書かれています。
大道芸とかって笑っちゃいました。

桜井さんは強烈な個性の持ち主です。
自信過剰でまさにワンマン社長って
感じが文章から伝ってきます。
一緒に働く人は大変ですね。

獺祭が信念を強くもって造られている
お酒というのはよくわかりました。

「たったひとつ」を「最高のひとつ」に
磨き上げる。

「変えるべきでない伝統」を何が何でも守り抜き、
一方で「大事なものを守り抜くために変わること」
を恐れない。

やからこそ獺祭はここまで人気のお酒と
なったのでしょう。

反面日本酒を知った風の人から、
あれは○○とか、○○の方が美味しいと
言われるのも、何となくわかります。
でも桜井さんはそれでいいんでしょうね。

久しぶりにゆったりと日本酒を
楽しみたくなりました。
京橋のお店にも行きたいですね。

17年3月読
☆☆☆☆

2017年3月7日火曜日

天空の蜂

東野圭吾さんの
天空の蜂。

旅先で読む本が
なくなり急遽購入。
最近文庫本って
高くなっていますね。
900円超のお値段に
少しびっくりしました。
これも売れば50円
とかやし。
んー

原発問題を指摘した一冊です。

何者かに奪われた無人操縦の
超巨大ヘリコプターが静止したのは
原子力発電所上空。
その中には技術者の9歳の
息子が乗りこんでいた。

日本の原子炉破壊を求める要求。

多くの関係者が登場します。
名前を覚えるのが大変。

犯人も早めに登場。
しかし真の狙いはなかなか
わかりません。

私はきっとこの名の無い無責任な
市井の人の一人なんでしょう。
原発のことをよく知らぬ、自分の生活が
保たれていたらよいと思う。
沈黙する群衆。

この本について知ったのは2016年12月21日の
高速増殖炉もんじゅの停止決定についての
メルマガで紹介されていたから。
お恥ずかしながらもんじゅの停止が決定
されていた事をメルマガを読むまで
知りませんでした。。
まさに危険が隣り合せにありながら
無関心な群衆です。
無関心も無知も良くないですよね。

この本が少しでも私みたいな群衆への
啓蒙のきっかけになればと思います。

この本はいろいろな知識がないと
書けない一冊。東野さんはすごいですね。

そして20年以上前に書かれた作品ですが、
全く色褪せていません。
さすがです。

まだ未読な方はぜひ読む事をお勧めします。

17年3月読 BO行き
★★★★☆
http://7net.omni7.jp/detail/1101540484