同僚からお借りした
岡井崇さんの
ノーフォルト。
下巻は奈智達
医師への訴訟から。
追い詰められた奈智は
精神的にダウン。
周りの助けもあり復帰しても
元の情熱は戻らずに
大学病院を辞めることまで考える。
過酷な労働条件、訴訟の危険もある
環境から去っていく同僚も。
元患者のご両親からの手紙には
泣きそうになりました。
話のいたるところで作者の考えを登場人物に
語らせていますが、それでも足りなかったようで、
最後には手紙という形で作者が登場。
これにはびっくり。
前代未聞です。
わかるまで、この手紙の差出人は
誰???って感じでした。
それやけ伝えたい憤りがあるのでしょう。
確かに読んでいて納得の部分も。
これは小説というよりも、医療の現場でした起きていること、
様々な問題提起をわかりやすく伝えるために、
小説という形式をとってるやけで、中身は作者の論文ですな。
題名のノーフォルトも無過失補償制度から来ています。
医療過誤でも医療災害でも被害者が補償を受けられる制度。
失われつつある医師と患者の信頼関係。
このままではいけないのは確かですね。
このお話はギネという題名でドラマ化もされてます。
藤原紀香さん主演で。
作者の想いは間違いなく多くの人に伝わったのでは
ないでしょうか。
命を預ける医師たちには頑張ってほしいですね。
そして彼らの頑張りが報われる環境でありますように。
14年12月読
★★★☆☆