原田マハさんの
暗幕のゲルニカ。
なんと単行本です。
普段は文庫しか
買わないのですが、
これは私が原田マハさん
好きと知っているお友だちから
いただきました。
しかもサイン本☆
すごく嬉しい。ありがとうございます!!!
1937年のパリと21世紀のニューヨークのお話が交互に。
反戦のシンボルでもあるゲルニカがテーマです。
戦争の足音が聞こえてくるヨーロッパ。
パリ万博スペイン館のために壁画を描くことになったピカソ。
そのピカソを見守る恋人のドラ。
彼らを支える名門貴族の子息であるパルド・イグナシオ。
もうひとつの舞台に登場するのは、ピカソを研究している
MoMAのキュレーターである遥子。
夫をなくした彼女。
ある日の記者会見で、国連本部ロビーに飾られていた
ゲルニカのタペストリーに幕が掛けられた。
2つの時代をつなげるのは反戦のシンボルである
ピカソのゲルニカ。
ピカソと遥子それぞれの戦い。
後半からのお話の加速がすごい。
もうどうなるかとはらはら。
そして終わり方。
反対にあまり語らず余韻を残す感じ。
その場面の絵が頭の中に浮かび上がりました。
すごいなぁ。
また登場人物も魅力的。
若かりしパルド。
ルーシー・ロックフェラーの実行力。
そしてマイテ。
登場します。
懐かしい。
しかし原田さんは素晴らしい大作を書かれましたね。
これはぜひ翻訳され世界各国で読んでほしい。
本作を読むとほんとに憤りを感じます。
ピカソの想いが伝わっていないのかと。
多くの人々とこの想いを共有できますように。
今度ピカソの描く絵を観るときには、ピカソの暮らした
時代や環境に思いをはせながら観ることができそうです。
きっとまた違った印象になりそうで、今から楽しみです。
16年4月読
★★★★★