2005年9月28日水曜日


すばらしい一冊!

運命に翻弄され、異国に旅立ち、
異文化にふれ、キリスト教と出会った侍の話。

彼の旅は現世では報われず、つらい結末が。

過剰に感情を強調させるでもなく、たんたんと話をえがいていくが、
その奥から登場人物たちの悲しみや想いや弱さが伝わってくる。

読みながら、小学生の時に歌っていた
「小さな人々の一人一人のなかにキリストがいる」という歌が
頭の中で流れてきた。

本当に読めてよかった

05年9月読
★★★★★

2005年9月22日木曜日

薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木


人間の業の深さを感じる一冊。

9人の日々を中心として、何気ない日常生活と
その中にあるドラマが独特のタッチで書かれている。

登場人物はいずれも自分勝手、でも悲しくて、
読んでいてなんかイヤになる。
なぜなら自分もその一人だってわかるから。

クロの存在がせめてもの救い。
でもクロもさみしいよね。
きっと。。。

05年9月読 BO行き
★★☆☆☆

2005年9月21日水曜日

奇跡の人


これは間違いなく愛の物語。

母と子、恋人、家族、仲間、医師と患者、
そして自分自身への。

悲しくて読みながらせつなくなるが、
それでも先を読みたくなる。
不思議な感覚。

05年9月読
★★★★☆

2005年9月19日月曜日

星と月の夜


何とも言えない恋愛をテーマにした短篇集。
出会いや別れや再会など。

それなりにいいフレーズはあるのだけど。。。
可もなく不可もなく

05年9月読 BO行き
★★★☆☆
絶版重版未定とのこと。

2005年9月18日日曜日

水脈


何なんだこれは
私の第一印象

アクアファンタジーという言葉に偽りはないが、
その言葉から受ける印象と
作品の重さがかけ離れすぎてる。

水を軸にした短篇集。
何れもどろどろしてて、少しグロテスク。

それは水を媒介にして人間を描いてるからかも

水って恐いものでもあるんだ。。。

05年9月読 BO行き
★★☆☆☆
重版未定とのこと。

2005年9月16日金曜日

密やかな結晶


記憶がどんとんと失われていく島が舞台のお話

主人公は小説家物語を創りだしていく

小説家を喪失のお話の語り手にしているところはおもしろい。

読んでいる時のこのさみしい感じは、
今の私にはきつかった。。。

05年9月読 BO行き
★★★☆☆

2005年9月13日火曜日

エイジ


14才の少年が主人公の小説。

彼の日常生活とクラスメイトが通り魔として逮捕されてからの
心の葛藤が描かれている。

少年犯罪をテーマにしたのでは
石田衣良の「うつくしい子ども」の方が好き。
あれは弟が逮捕された後の葛藤が書かれていた。

この本では普通の少年が
いつきれてもおかしくないという心が
うまく表現されている。
だから読むのがつらいのかな。

ツカちゃんの存在が救い。

05年9月読 BO行き
★★★☆☆

2005年9月11日日曜日

水辺のゆりかご


つらくて、苦しくて、せつない作品。
でも出会えてよかった。

柳美里の幼少から20才位までの自伝。
家族の不仲、いじめ、在日であること、
自分のアイデンティティー。。。

こんな人生があるなんて。
それも身近な横浜で。

色々考えさせる。
私を育ててくれた両親に感謝

05年9月読
★★★★★

2005年9月10日土曜日

東京下町殺人暮色


人情味あふれる推理小説。

主人公が中学生だからか、舞台が下町だからか、
たぶんその両方かな。

登場人物も魅力的だし、さすが宮部みゆき!

さらっと読める作品

05年9月読 BO行き
★★★☆☆

2005年9月9日金曜日

一瞬の光


う~ん。
これは何といえばいいのだろう。
恋愛小説なんだけど、社会派小説でもあるし。

自分がどんな愛し方をするかや、
自分が社会的にどんな人間かによって、
賛否は分かれる作品だと思う。

ちなみに私は香折にむかつきながら読んでいたので、
う~ん。

心の傷はわかるし、すごいトラウマというのもわかるんだけど。。。
最初に、彼女の狂言だと思っちゃったから、
途中まで信じれなかったんだよな。

瑠衣には共感というか、あこがれを感じた。

3部の後半からは急展開で、一気にラストまで読。

恋愛どうのというよりも、組織の中での主人公に打たれた。

読み応えがあるのは間違いない作品。

05年9月読 BO行き
★★★☆☆

2005年9月6日火曜日

私たちが好きだったこと


久々の宮本輝の小説。

ひょんなことから同居を始めた4人の男女のお話。

無償の愛がテーマらしいけど、
私には結局それぞれが自分勝手なように感じる。

相手のために何かやる自分が好きだったり、
愛とか言いながらただのわがままだったり。

読後感はすっきりしない。

何か人間って悲しいなって思ってしまった。

05年9月 BO行き
★★☆☆☆

2005年9月3日土曜日

劫尽童女


大好きな恩田陸の作品。

超能力をもった少女が主人公で、
悪と対峙していく中での、
彼女の苦悩とかが描かれている。

何か漫画チック。

軽く読めるし、それなりには面白いのだけど、
スケールがちょっと大きすぎて、上手く描写されていないかも。
中途半端というか。

同じ特殊能力をもった人を主人公にするにでも、
常野物語みたいに日常生活の中とかで描かれている方が
恩田さんは上手いと思う。

期待して読んだので、ちょっと残念。
でもさらっと読むにはいい作品。

05年9月読 BO行き
★★★☆☆