2017年11月29日水曜日

八月十五日に吹く風

松岡圭祐さんの
八月十五日に吹く風。

戦後に明らかになる
戦時中の出来事。
なぜアメリカが
敗戦後の日本への
対応を変えたのか。
日本人が野蛮な民族では
ないと思わせた報告とは。

それは戦時中鳴神島(キスカ島)に
残された5,200人もの日本兵を
救うことに尽力する人びと。
木村少将や樋口中将をはじめとして、
気象専門士官の橋本。

それを見ていた若き記者の菊地。
そしてアメリカ軍の若き通訳ロナルド・リーン。

あの戦時下、軍人にもこんな人たちがいた
ということを知るのは救われる部分も。

キスカ島については全く知りませんでした。
戦争について知らないことがたくさんありますね。
自国の歴史をもっと学ばないと。

そして戦争は絶対にまた繰り返しては
いけないことを痛感しました。

一人でも多くの人に読んでほしい一冊です。

17年11月読 BO行き
★★★★★

2017年11月25日土曜日

スケープゴート 金融担当大臣・三崎皓子

幸田真音さんの
スケープゴート。
同僚からお借り
しました。

51歳の経済コメンテーター
の皓子は、政権奪還を狙う
山城の誘いにより民間から
金融担当大臣として任命される。

そして固辞していた選挙に出馬し、
トップ当選し、今度は官房長官に。

そして山城が病いに倒れてしまう。

家族の問題や、与党内での足の引っ張り合い。
そんな中でも自分の役割を全うしようとする皓子。
ほんとに格好良いです。

スケープゴートとしてでも、役割を
与えられたらそれを全うする。
潔い。
見習いたいと心から思いました。

今この本を読むことになったのはご縁ですね。
感謝です。

続きもあるようなんで楽しみです。

17年11月読
★★★★★

2017年11月22日水曜日

グラツィオーソ

山口なお美さんの
グラツィオーソ。

弱小吹奏楽部の
顧問として赴任
してきた水嶋日名子。

彼女の指導により猛練習
をし、吹奏楽の甲子園
である普門館を目指せる
ようになった部員達。

勉強も恋もそっちのけで
吹奏楽にのめりこむ。

優秀な後輩たちの入部、他人と
仲違いすることを恐れる少女達。
親との確執。
なんかとっても青春です。

主人公のナオは健太とつきあえばいいのにって
ほんとに思いました。
まだ健太の良さがわからないんですよね。

那津の良さもわからんではないが。
なんかなぁ。
でも恋話のボリュームも適度で吹奏楽が
メインに書かれているのがよかったです。

みずみずしいお話でした。

17年11月読 BO行き
★★★★☆

2017年11月20日月曜日

孤高のメス 命ある限り

大鐘稔彦さんの
孤高のメスの
完結編です。
ようやくですね。

同僚からお借り
しました。
前作を読んでから
時間が経っているので
忘れているところも多々。
読んでるうちに少しずつ
思い出してきました。

ちょっと男女についての描写が
多く飽きる部分も。

青木先生とかほんとにうざい。
医者はモテて当然みたいな感じで。
三宝もなかなかのもんですが。。

あと選挙のとこも無くてよいかなと。
政治のサポートが必要やからなんでしょうが、
ここで登場している議員が逮捕されてたよなと思うと。。

正直男女の機微とか選挙については
この作家さんではない方が楽しめたような。

最後はちょっと息切れでしょうかね。

前作の感想はこちら>>>

17年11月読
★☆☆☆☆

2017年11月13日月曜日

ダブル・フォールト

真保裕一さんの
ダブル・フォールト。

被告人の弁護のため
被害者の悪事を暴く
新米弁護士の本條務。

そんな務に挑む被害者
の娘香菜。
子どもじみた行いで
務に怒りをぶつける。

そして次第に務は自分の
行いに疑問を抱きはじめる。

なんかこの務がかなりの甘ちゃんで
感情移入できず。
もちろん香菜にも。

でも被告人に比べ被害者の人権って
軽視されがちというのは問題であるのも確かで。
登場人物に共感できなくても、そこは
考えさせられました。

お話は意外な結末でしたが、高階先生が
良い先生であってよかったです。

17年11月読
★★☆☆☆

2017年11月12日日曜日

富士山噴火

高嶋哲夫さんの
富士山噴火。
同僚からお借り
しました。

3年前の南海トラフ
大地震で妻と息子を
亡くした元陸上自衛隊の
新居見。
娘奈美恵とは疎遠。

そして新居見は富士山が噴火する
可能性が高いという情報を得る。

お話は奈美恵の視点でも進みます。
この奈美恵がほんとに自分勝手で、
困ってる時やけ父を頼って、ほんまにムカつきました。

御殿場市長の黒田さんは英断ですね。
その反面、国の対応の遅いこと。
こういうお話を読むたびに思いますが、
これフィクションの中やけにしてほしいです。。

まぁ人間描写は中途半端なとこもあり、
そういう面よりも、富士山噴火の恐ろしさに
主眼を置いたお話です。

現実には自衛隊は政府からの要請がないと
動けないやろうし、こんなに機動的に動くことも
ないやろうから、ほんま怖いなぁと思いました。
米軍との協力とかほんまにできるのか。。

都内への火山灰の影響とか想像を絶します。
ほんとに起こらないでほしい。

でも地震の後に噴火する可能性が高いというので、
ほんとに怖くなりました。

"十分な準備と訓練、そして強い意志は、不可能を
可能に近づける"
自衛隊の信念。
素晴らしいですね。

起きないでほしい。
でも起きた時は人々の英知を信じたいです。

17年11月読
★★☆☆☆

2017年11月8日水曜日

樹海警察

大倉崇裕さん
の樹海警察。
同僚からお借り
しました。

警察庁のキャリア
の柿崎。
警察大学校での
初任幹部科教育を
終え階級は警部補。

そんな彼が異動になったの
樹海で見つかった遺体専門の
部署である山梨県警上吉田警察署
地域課所属特別室。

前任者がもたなかった部署。
その理由ともなった一癖も二癖もある
部下達に振り回されながらも、この警部補殿も
かなりの天然なので結局はうまくいくんですよねー

警部補殿がほんとにいいキャラ!
正しいと思うことを愚直に言う姿は格好いい。
こんな上司いいですねー

栗栖巡査に桃園巡査と明日野巡査長も
個性溢れていいけど、やはり警部補殿です。

続きもぜひ読んでみたいですね。

17年11月読
★★★☆☆

2017年11月6日月曜日

成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語

神田昌典さんの
成功者の告白。
友人から勧められて
購入していたのを
ようやく読破。

経営コンサルタントの
神田さんによる成功の
裏に潜む地雷について
書かれた本。

小説仕立てになってるので
読みやすいです。

主人公はタク。
大手メーカーから転職したベンチャーで
左遷されたのを機に独立することに。

彼のメンターとして様々なアドバイス
をする神崎。

生みの苦しみもありながら、無事に軌道に
乗ったかと思えたタクのビジネス。
ここからこのお話の本番に。

なかなか語られない成功の裏にある影。
家族との不仲、子どもの発病、不倫に
社内不和。
あぁ。わかります。

ベンチャーではなくても組織にいると
同じような事例を多く目にします。
全てがパターンなんですね。
なるほど。

家族経営的な組織から企業になることの
ハードルとか、企業の成長にあわせて
必要な人材も変化するのも、いつも
考えていたことなのですとーんと納得。

起業家、実務家、管理者にまとめ役。
自分はどのタイプなのかと改めて考えました。

母親の愛情、父親の意志の後に経営のシステム化。
私に足りないのは母親の愛情かな。
その土台がなくて規律やルールを求めても
人はついてこない。

クッシュボールはやってみたいけど、
きっかけがないとなかなか難しいですよね。

あとフィクションとは言え、終盤に大きな
トラブルがあったからこそ、システムとか
仕組みを大きく変えることができたのにも納得。
風土を変えるにはそういうのも時には必要。
その前に土台ができていたからこそ
乗り切れたのはあるけど、苦難もマイナス面
やけではないと力づけられます。

なかなかに考えさせられる一冊でした。
自分では選ばない本をこうやって知れたのは
ほんとによかった。

友だちが起業したらプレゼントしたいなこれは。

しばらく手元に置いて、行き詰まったり、
環境が変わった時に読み返したいです。

17年11月読
★★★★☆

2017年11月4日土曜日

インデックス

誉田哲也さんの
インデックス。
ご存じ姫川シリーズ
の短編集です。
同僚からお借り
しました。

ストロベリーナイト
の後に池袋署に異動
になった頃と、その後
捜査一課に返り咲いた頃の姫川さんのお話。

殉職した大塚刑事との最初の
事件も描かれています。

どのお話も短編集なので読みやすい。

姫川さんってやっぱいいですね。
ストロベリーナイトはあまり好きでは
なかったですが、姫川班のメンバーの
人となりがわかってくると、どんどんと
このシリーズが好きになります。

姫川さんや姫川班の面々もちょこちょこと
登場し、姫川シリーズファンには
堪らない一冊になっています。

姫川に迷惑がられても懲りない
井岡とか笑けます。

そして最後にはあの菊田も戻ってきた
新生姫川班。
これからも楽しみです。

以前読んだ感想はこちら>>>

17年11月読
★★★★☆

2017年11月3日金曜日

QED 百人一首の呪

高田宗史さんの
QED百人一首
の呪。
同僚からお借り
しました。

このシリーズは
以前に一回読んだ
ことがあります。

ちょっと変わり者の桑原宗が
豊富な知識を駆使して難事件
を解決するってやつです。

今回は10ヶ月前の未解決の
百人一首にまつわる事件。

とは言え事件は口実みたいなもんで、
大半は百人一首の歴史とその謎について
書かれています。

最後に語られる事件の真相も拍子抜けと
言うか、その設定はないよねってものでした。
特に里子さんの設定とか。。

やはり百人一首の謎が主テーマですね。

百人一首は子どもの頃に覚えましたが、
もうすっかりと忘れていました。

あの百人一首にそんなとらえ方があるのかと、
それはそれで目から鱗でした。

最初は登場する百人一首を一首一首意味を
考えながら読んでいたのですが、そのうちに
かなり読みとばすように。
そうしないとかなり読むのに時間掛かるかと。
百人一首好きの人には堪らない作品なのかもしれません。

作者の高田さんの知識はすごいですね。
歴史のお勉強にもなりました。

以前読んだ感想はこちら>>>

17年11月読
★★☆☆☆
http://7net.omni7.jp/detail/1101916322

2017年11月1日水曜日

東日本大震災震災市長の手記 平成23年3月11日14時46分発生

相馬市長立谷秀清さん
の震災市長の手記。
その名の通り、
東日本大震災の
手記です。

震災発生から24時間、
2週間、避難所と
仮設住宅での生活、
復興期、そして
放射能との闘い。

震災発生直後から冷静に行動されて
いるのがすごい。
今やるべき対応に中長期的対応を
明確にして、PDCAをまわす。
なかなかに出来ることではないですよね。

トラブルがないことを確認してから流すのが
行政の常ですが、問題を見つけるために
流すってほんまにすごい。
そして何かあった時の責任は自分が取ると明言。

自分がその場で決断を求められたらと
考えながら読みました。

国との対応との違いは、現場を知ってることの
強さと決断できることがでしょうか。

読めてよかったです。

17年11月読 BO行き
★★☆☆☆