"私はこの命題の真に驚くべき
証明をもっているが、
余白が狭すぎるので
ここに記すことはできない。"
1637年にフランス人のフェルマーが
本の余白に書き残した問い。
それから360年もの間多くの数学者達が
この難問に挑戦し、そして答えを見つけられないまま。
その定理に10歳の時に出会い、
数学者となったアンドリュー・ウェルバー。
彼の挑戦と、答えを見つけるまでの道のりを軸に、
数学の歴史がピタゴラスの時代から描かれている一冊です。
サイモン・シンさんの「フェルマーの最終定理」
間違いなく自分では買わないこの本は同僚から借りました。
数学があまり得意でなくてもわかりやすく書かれているので興味深く読みました。
難しいのは最後に補遺としてまとめられています。
数学者達みんなのパッションがすごい。
ウェルバーが答えを見つけられたのは、過去の人たちの努力、
築いてきたものがあったからなんですね。
この本を読むと数学についても発見多し。
まずは完全数の美しさ。
暗号と素数の関係も。
第二次世界大戦は数学者の戦いでもあったのね。
そして女性や思想、時代背景により望むように学べなかった人たちの歴史も重い。
フェルマーの定理という難関を解くのに谷村-志村予想が道筋なのは日本人として嬉しいですね。
文中にあるこの言葉も普遍的な言葉やなと感じました。
"問題解決のエキスパートは、相矛盾する二つの資質を
そなえていなければならない
-たえまなく湧きあがる想像力と、じっくり考えるしぶとさである。"
ハワード・W・イーヴス
ハワード・W・イーヴス
無理と思われる難題にもあきらめずに取り組んだその姿勢に
大きな拍手を送りたいです。
そしてこの本をまとめた作者と、訳者の青木薫さんにも拍手!
14年5月読
★★★★☆


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