2015年6月5日金曜日

南極風

笹本稜平さんの
南極風。
同僚から
お借りしました。

NZアスパイアリングで
起きたツアー客3名、
スタッフ2名が亡くなった事故。

登山ガイドの森尾はツアー客を救出し
一躍英雄になるが、その後身に覚えのない
保険金詐欺容疑で逮捕される。

未必の故意を巡る訴訟。
検察との攻防。
孤独との闘い。

冒頭、裁判後に森尾が山を訪れるところから始まるので、
ある程度展開がわかり、それも辛いものとわかるので、
読むのに少し時間がかかりました。

人それぞれやと思いますが、私が好きなのは
この先どうなるかわからないというのなんよね。

過去の振り返りを読んでも、この人死んじゃうんよねとか
わかって読むのは。。。

5年も幽閉されていたかとわかる人の話を
楽しく読めないというか。。

なんて思いながら読んでいましたが、
杞憂に過ぎないことがしばらくすると判明。

生き生きとしたツアー客やガイドの描写や、
登頂のところの話に惹きつけられました。

雄大な自然の美しさ。
アスパイアリングに行ってみたいとも思えました。

不幸な結果を知ってるけど、それが起こらないようにと
願いながら読んでいました。

冤罪と遭難の恐怖が交互に語られるやり方に
途中からはもう一気読み。

大自然も怖いと思いましたが人の方が断然怖いですね。

検察ってこんなにひどいんですか!?
一審での有罪率99%のカラクリとか。

最後に救いがありましたが、正義を疑いたくなりました。

フィクションの中だけと信じたい。

いやぁ読み応えたっぷりの作品。

人間ドラマとしても、法廷物語としても、冒険物語としても
素晴らしかったです。

そして山は怖いけれども、たくさんの魅力があるとも
あらためて認識。

おすすめです。

15年6月読
★★★★★

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