2006年10月6日金曜日

水曜の朝、午前三時


読み始めてすぐに、
私はこの本が好きだとわかった。

そんな感覚はめずらしい。

淡々とした語り口調の後ろにある情熱。
そこが琴線に触れたのか。

45歳という若さで死を前にした主人公。
秘めていた過去を娘に伝える。
復興の時代の息吹、自由を求める人々、
若さ、封建的思考、差別。。。

それらの環境のなか、主人公は一途に恋をする。

自分勝手と批判するのは簡単だが、
彼女の魅力はそれ以上。

万博・御堂筋・京都・舞鶴の描写も素晴らしい。

特に御堂筋と京都は、昔好きだった人と
過ごした時間を思い出した。

大半が一人称で話は進行するため、
多くを語りすぎていない分、
読者に余韻を与える。

もしかしたら・・・と。

甘酸っぱい一冊。

06年10月読
★★★★☆

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