
読み始めてすぐに、
私はこの本が好きだとわかった。
そんな感覚はめずらしい。
淡々とした語り口調の後ろにある情熱。
そこが琴線に触れたのか。
45歳という若さで死を前にした主人公。
秘めていた過去を娘に伝える。
復興の時代の息吹、自由を求める人々、
若さ、封建的思考、差別。。。
それらの環境のなか、主人公は一途に恋をする。
自分勝手と批判するのは簡単だが、
彼女の魅力はそれ以上。
万博・御堂筋・京都・舞鶴の描写も素晴らしい。
特に御堂筋と京都は、昔好きだった人と
過ごした時間を思い出した。
大半が一人称で話は進行するため、
多くを語りすぎていない分、
読者に余韻を与える。
もしかしたら・・・と。
甘酸っぱい一冊。
06年10月読
★★★★☆
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