2022年4月7日木曜日

朱色の化身

塩田武士さんの、
朱色の化身。
図書館本です。

冒頭には昭和31年の
芦原温泉の火事が
描かれます。

そして2020年。
失踪した57歳の辻珠緒について
取材するライターの大路。

第一部は事実篇で、大路による
珠緒についての取材。

読んでいるうちに私たちも珠緒さんに
ついて少しずつ知っていきます。
苦しい幼少期、女性への根強い差別の
時代にも負けない彼女にすごいです。

第二部は真実篇で、大路が父から頼まれ
珠緒を調べることになることから始まります。

そして少しずつ珠緒のもう一つの面も知っていきます。

事実と真実。
見方によってもちろん変わる部分も。
そして47人への取材で大路さんがたどり
着いた珠緒さんとは。

人が多すぎなんで、それぞれの関係とか名前とか
がらがりましたが、すごい骨太のお話でした。

過去の出来事はまぁそうやろうなってわかりました
けど、それよりも大路さんがひとつひとつの取材を
重ねる姿が素晴らしい。

あと時代の感じも。
大学の様子(特に女子トイレw)も、銀行での女性の
もなんかツボに感じながら読みました。

力作やと思います。

22年4月読
★★★★☆

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