2020年6月13日土曜日

逃亡者

中村文則さんの
逃亡者。
同僚よりお借り
しました。

フリージャーナリストの
山峰。
第二次大戦時期に"悪魔の楽器"と
呼ばれたトランペットを持って
逃亡中。
隠れキリシタンの末裔。

2年前まで人間関係は"対応"が全て。
恋愛も含めて。
それを変えたアインとの出会い。

しかし彼女は留学制度や技能実習生の
問題の犠牲者となり命をおとす。

彼女により語られるベトナムの歴史。
知りませんでした。
また枯葉剤と原爆についての記述も
なるほどと。
勉強になります。

あと浦上の歴史も。
明治になるまでこんな非論理的、非倫理的な
ことがあったなんて。
今まで知らなかった自分を恥じました。
この4回目の迫害についてはまた違うお話でも
読んでみようと思いました。

集団化した時の人間への嫌悪。

彼女が死んで、逃亡する緩慢な自殺のような日々。

そしてトランペットの吹き手だった鈴木の手記。
これがなかなか長くて、狂気がしんどくて。。
元気な時やないと読むの辛いかも。

究極の3つの選択。
拷問か、呪いか最もなりたくない存在への
生まれ変わりか。

自分が知らない、思いつかないことへの不快感。
知りたくないことを読む時の苛々感。
んー わかるような、どうかな。

読み終えた後は安堵感。
なかなか疲れました。

20年6月読
★★★☆☆

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