2017年3月27日月曜日

木のいのち木のこころ(人)

塩野米松さんの
木のいのち木の
こころ(人)です。
メルマガを読んで
気になった本を図書館で。

宮大工小川三夫率いる
鵤工舎(いかるがこうしゃ)。
法隆寺大工西岡常一の
跡を継ぐ小川。
食える宮大工になろうと
決意して鵤工舎を興した小川。

小川と弟子たちと、師匠の西岡への
インタビューで構成されています。

弟子たちは結構普通の若者達です。
まぁシンナーやっていたり、勉強
できなかったりはあるけど。

特に日本の文化を守ってるという気概が
強いわけでもなく、辞めていく人たちも多く、
動機もふわふわっとした人も多く。

ただ一つ共通している行動は道具を研ぐことを
きちんとやるということ。

怒らない、指図しない、教えない。
全て自分で学んで会得して行動しないといけない。

封建的な上下関係がないからこそ、各自がやりたい
という気持ちがないと、続いていかない。

封建的な上下関係は人から考えることを奪い、そ
れで服従させて、ある意味では楽な面も。
しかしここでは、やりたいというwillをしっかりと
持ってないといけない。いかにも今の時代に
あった組織やなぁと思います。

やからこそ経験浅い人たちでの集団でも、本人達も
不思議がるように、ちゃんと建物が建っていくんですね。

"木のいのち"を知り"木のこころ"を生かせという
法隆寺大工の口伝を西岡さんから受け取った孫弟子たち。

一人の名人がやり遂げたことを、素人集団で継承していく。

木のいのち木のこころシリーズは、西岡さんの"天"、
小川さんの"地"、そして本作の"人"です。
他の2作も読んでみたいです。

17年3月読 
★★☆☆☆

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