2015年7月26日日曜日

ジャイロスコープ

伊坂幸太郎さんの
ジャイロスコープ。

伊坂ワールド
炸裂の7つのお話。

出だしの"浜田青年ホントスカ"
からかっ飛ばしていて、
一気にひきこまれました。

スーパーの駐車場で相談屋を手伝うことになった浜田青年。
その衝撃のラスト。

細部に伏線がちりばめられていて、最後に
「あっ。そう言ったことやったんか」ってわかるこのすっきり感。
たまりません。

"二月下旬から三月上旬"は頭がこんがらがって
うまく話の流れをつかむことができませんでした。
多重人格かと思ったジョンは実在し、時間の流れが
トリックやったということはわかったのですが、
なかなかに困難でした。

しかしいつの時代も「戦前」で「増税前」というのは、
現代社会への強烈な皮肉ですね。

"if"でも時間の流れがトリックとして
使われています。
伊坂さんは読者を騙そうとするの
ほんま好きですよね。

"一人では無理がある"はとっても
好きなお話でした。
子どもの夢は壊れるけど、子どもを護ろうとしてくれる組織、
人々がいてくれるのはありがたい。
松田もいい味だしてますよねー

"彗星さんたち"も伊坂さんの話らしくなく
温かみがありました。
こちらもかなり好きなお話。

駅物語の読後もそうですが新幹線の
清掃員の方々への感謝の気持ちが湧き上がりました。

鶴田さん格好良い。
パウエルさんの言葉もいいですよね。
みんな必ず幸せではないけど精いっぱい頑張って、
スプーンひとさじのお砂糖で人生を少しでも
楽しくするものにする。

なんか人生へのエールを感じました。
時間の流れのトリックも本当であってほしいなぁ。

そして全ての受け皿としての"後ろの声がうるさい"
今まで登場した人たちが出てくるのは嬉しいですね。
ジョンに相談屋さんに、鶴田さん、二村さん、
バスジャックの理由にセミンゴまで。
相談屋さんはピックアップトラック乗れてよかったよね。

15年を振り返ってのインタビューも収録されており
お得感満載。

伊坂ワールドをぜひご堪能をー

15年7月読 BO行き
★★★★☆

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