2014年5月3日土曜日

最終退行

池井戸潤さんの最終退行。
これも同僚から借りました。

ようやく読み終えたというのが
正直な感想。
あまりにもわかりすぎる世界なので
読むのが辛い部分も多々あり。

これって必ずしもフィクションでは
ないのよね。
残念ながら。。

主人公は負け組と言われる東京第一銀行羽田支店
副支店長の蓮沼。

預金流出や本部からの示達に翻弄される現場。
要因削減で融資課長も兼務する蓮沼は多忙の日々。
支店を最後に出て鍵を締めるのは当番制ながら、
いつも蓮沼が。
題名はそこから来てます。

貸し剥がしや部下の出向拒否、根回しばかり得意で
顧客を考えない支店長との対立、安らぎを得られない
家庭などたくさんの問題に取り囲まれながらも、
現場が長いからこそ、銀行員としての
自分の使命を貫こうとする蓮沼。。

それと平行してM資金関連の話が進んでいきます。
しかしM資金って本当に多くの人を惹きつけるよね。

冒頭の取締役会の資料は普通の人には読みにくいのでは?
と思いますが、それを乗り越えられたら、まぁそれなりに
楽しめると思います。

ラストは痛感やけど、現実にはこんなにはうまくいかないけどね。

個人的には滝本さんが残念やったな。

あと副支店長や支店長の同期が調査役ってのもどうなの?とかも
あるけど、まぁお話ですからね。

当り前のように行内不倫が書かれてるけど、これも不快でした。
この本を読んですごくすごく思ったのが、銀行はインフラなんやから、
行内や金融庁をみるのではなく、顧客をきちんと
みてほしいってこと。

蓮沼の言った「銀行員である前に私たちは人間ですよ」が
多くのエリート意識の人たちに届きますように。

本部が長くなると、まさに文中にあるように「利口になりすぎて
馬鹿になる」んよね。
誰が顧客か、自分たちの使命は何かをほんとにほんとに
認識してほしいものです。

14年5月読 BO行き
★★☆☆☆

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