みをつくし料理帖シリーズの
高田郁さんの短編集。
現代を舞台にしています。
どれも電車が重要な
キーワードとして登場します。
短編でもきちっとした感動を与えられる
高田さんはさすがです。
冒頭の"お弁当ふたつ"でいきなり涙。
夫が秘密にしてたリストラを知った主婦のお話。
"ムシヤシナイ"では脇役の年金のおじいちゃんに心を打たれる。
そしてネギ切るシーンでとどめ。
駅蕎麦の温もりが伝わってくるお話。
"返信"は息子を亡くした老夫婦が陸別を訪れるお話。
これも泣けました。
ちなみに陸別は表題作の舞台でもあります。
ふるさとは心棒であるという言葉が残る作品。
そして"雨を聴く午後"と"あなたへの伝言"は対のお話。
前者は一歩間違えばストーカーちっくでちとひく部分があるけど、
ラストのみっともなくても生きるという言葉に、そうだよなそうだよなと力をもらう。
そして後者にはアルコール依存性と闘いながら、
愛するがゆえに離れざるをえない2人、
そして真紀さんとその家族に胸が揺さぶられました。
白いソックスはラブレターやったんやね。
"晩夏光"は亡き姑と同じアルツハイマーになったなつ乃のお話。これも涙ものです。
そして最後の"幸福が遠すぎたら"には寺山修司さんの詩に感涙。
リストラ、身近な人の死、地方の衰退、癌やアルツハイマーなどの病気や不景気。
ここで題材になってるよう人生は多難。
でもそんなつらいことも多い人生への、高田さんのエールの作品集。
ほんとにお勧めです。
13年12月読 BO行き
★★★★★
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106341702/subno/1


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