2014年10月31日金曜日

峠うどん物語 下

重松清さんの
峠うどん物語の
下巻です。

中学3年の淑子の
おじいちゃんと
おばあちゃんが
斎場前で営む
おうどん屋さん。

おじいちゃんがこだわりをもって
めんもつゆもタネもつくるのに、
お客さんは常連さんではなく、
お通夜やお葬式帰りのやるせない気持ちを持った人々。

下巻は過去にフォーカスしたお話が多いかな。

淑子も少しずつ大人に。

想像していたのがお店の暖簾をくぐるお客さんの気持ちが、
実際にその立場になってよりわかったり。
こうやってひとつひとつを経験することにより
気づいたら大人になってるんですよね。

上巻で登場した大友くんが登場したり、
新しいお店にお客さんを取られたり、
いろいろあるけど、でも全体的に温かいお話です。

14年10月読 BO行き
★★☆☆☆

2014年10月30日木曜日

弱虫ペダル 1-27









久々に読んだ漫画はこれ。
弱虫ペダルです。

もう面白くて27巻を一気読み。

他の事に手がつかなくて大変やったけど、
風邪で寝込んでることをチャンスにしちゃいました。

アニメも録画してるけど、早く先を知りたいので、
一週一週待つよりは、ぱぁっと読める漫画ですよね♪

主人公の小野田坂道はアニメおたく。
運動も苦手で友だちも少ない。
そんな彼は小学生の頃から大好きなアキバに
往復ママチャリ通い。

そのママチャリもお母さんが遠くまで行けないように
チェーンに細工したりしたもの。

でもそんなチャリでのアキバ通いのおかげで
驚異的な脚力を身につける。

そんな坂道が高校入学してロードバイクと出会う。
そして友だち、仲間、ライバル達とも。

切磋琢磨しながら成長していく坂道達。

いやはや本当にいいんです。
これ。

9巻目からはもうずっと夏のインターハイが舞台。
3日間のロードレース。

近藤史恵さんのサクリファイスシリーズも
ロードレースが舞台なので思い出しながら読んでいました。

エースを一番でゴールに届けるため、チームの総力を結集。

スプリンター、クライマー、そしてエース。

それぞれの強みを活かして、最後は絆、気持ちで、
自分達のジャージをより速く届ける。

もう本当に読んでるこちらが熱くなっちゃいます。

これバイク乗る人にはもっと堪らないんでしょうね。
そしてバイクに乗りたくなる人も増えるのでは?

私はママチャリさえも危ういのでバイクに手を出すことはないですが、
インターハイの舞台の箱根や富士五湖、富士山はRUNでも
馴染みのあるコースなので、それぞれを思い起こしながら読んでいました。

バイクには乗らないけど、アスリートの気持ちは同じ。
色んな言葉に共感したり、力をもらったり。
なんか背中をぱぁ~んと押してくれるお話なんです。

人物描写もそれぞれ魅力的。

人によって絶対自分はこの人って言うのを
見つけられる位にバラエティー豊富な登場人物達。

私は今泉や新開、巻島に惚れぼれ♪

あと圧倒的な悪がいないのも特徴。
いや若干いるけど、やはり根がアスリートなので、
どこか好感もてるんですよね。

そして坂道のお母さんがとてもいい!
もっと登場してほしいなぁ。

読み終えたことを寂しく感じながら、続きも早く読みたいです。
ってかこれ36巻まで出ているんや!?
うっ。読みたい!!!

これアスリートは絶対好きなお話やと思います。
かなりお勧め!!!

読む機会をいただいた方に深く感謝です。

14年10月読
★★★★★

2014年10月29日水曜日

峠うどん物語 上

重松清さんの
峠うどん物語
上巻。

斎場前でうどん屋さんを
営む祖父母を手伝う
中学生の淑子が
主人公。

長編やけど、ひとつひとつのお話が
区切れてるので、短編のようにも
さくっと読めます。

淑子は日頃から死に身近にいる事で、
人の死に鈍感になっている面も。

教師である両親が手伝うのを
反対するのもわかりますね。

でも両親に止められてもうどん屋さんに通うのを
やめない淑子。
正直自分勝手やなって思っちゃいました。

あと全てを知りたがるところも、正直苦手。

私も昔はそうやったからわからんくはないけど、
自分が言いたくない事まで根掘り葉掘り聞かれて、
勝手に判断されてから、そういうのって
自分のエゴの押しつけにしかならないって、
いつしか気づいたのですよね。

主人公はまだ中学生やから仕方ないのかな。

とは言いながらさすが重松さんのお話。

主人公に反発する面はありながらも、
それなりにホロリとする場面が。

シェーのおじさんとボウズのところはよかったです。

日々色々な死と相対することにより
淑子は学校では学べないたくさんの事を
学んでるんですね。

お祖父さんがつくるお饂飩が本当に美味しそうで、
ぜひ食べてみたくなりました。

なんとなく下巻の展開も予想つくけど、
さてどうなることやら。

14年10月読 BO行き
★★☆☆☆

2014年10月26日日曜日

サイバー諜報員-インテリジェンス-












D-Lifeでやっていてなんとなく録画してたので観たもの。
サイバー諜報員 インテリジェンス。
途中うまく録画できなかった
お話もあったのが残念。

頭にチップを埋め込まれ、
全てのネット情報にアクセスできる
ガブリエル。

そして彼を護る美人SPライリー。
ほんまに綺麗で格好よいのです。
姿勢もいいのよねー
パンツスーツも惚れ惚れ!

ジェームソン役の人も好きな感じ。

他にもキャシディー博士親子、リリアン長官達
チームで自国内や各国の陰謀と対峙。

リリアン父は食わせ者です。

本国ではあまり人気なかったようで
ファーストシーズン途中で打ち切り。

結構お金掛けてつくられてそうやし、それなりに面白いのにね。
残念です。

9話ではチップが乗っ取られ、周りを信じられなくなるガブリエル。
絶体絶命のピンチにハラドキ。
心が一番大事というメッセージはいいですね。

最後まで機械か人間かで悩むガブリエル。
でも彼を信じる仲間がいるから、大丈夫。

お母さんも最終エピにしか登場しなかったけど
いい味出していました。

これプロデューサーは日本人なんですね。
Shintaro Shimosawaのクレジットが
表示されると少し嬉しいです。

全ての情報にアクセス可能なんて、
ウェアブルコンピューターの最前線。

夢物語でなく現実になりそうで、どこか怖い。
どうか平和のために使われますように。

★★☆☆☆

2014年10月24日金曜日

木暮荘物語

三浦しをんさんの
木暮荘物語。

小田急線世田谷
代田駅から徒歩5分。
築ウン十年の
ぼろアパートを
舞台に住人とその
周辺の人々の7つのお話。

今までの三浦しをんさんのとは随分毛色が
違います。

テーマは性なのかな?
結構微妙な感じなのも。
読んでいて気恥ずかしくなるのもあります。

あまり共感や感情移入はできず。
でもヤクザの前田さんは好きかな。
ジョンもミネ(犬の方)も文句無しにかわいい!

あと他人から見える自分と、本当の自分って
やっぱり違うのだよねってことを、佐伯さんや
女子大生の光子から感じました。

皆自分の内面に何かしら抱えているものなんですね。。

14年10月読 BO行き
★★☆☆☆

2014年10月22日水曜日

五郎治殿御始末

久しぶりに読んだ
浅田次郎さんのお話。

五郎治殿御始末です。

柘榴坂の仇討の原作
なので読んでみました。

千年の武士の世の最期。
永らく続いた武士の時代が終った明治時代。

時代が変わり、価値観、それぞれの暮らしにも
大きな変化が。

6つの短編ではその断面が紹介されます。

変化は時の趨勢。
致し方ない部分もあるけど、堪らないよねって部分も。

変化に適応する人もしない人もそれぞれ。

生き残るのは変化対応力がある人。
でも自分の矜持を守り抜く生き方もあるのかなって
表題作を読んで思いました。

徳川の時代の終わりや、終戦。
今までにあった大きな価値観の変化。

最近では311もそうかもやけど、時の流れとともに
風化している部分も。

企業の統合(される側)なども、身近にある
価値観の変化を生み出すものかもですね。

自分が当事者やったらどう行動するかなど
考えさせられる部分も。

あと短編の一つで登場する"西向く侍"は私も言うなぁ。
つながっていますね。

遠く感じる徳川の時代が実は数代遡るやけ
なんですよね。

解説も巻末対談もそれなりに読み応えがあります。

14年10月読 BO行き
★☆☆☆☆

2014年10月20日月曜日

孤高のメス 遥かなる峰

久しぶりに大鐘稔彦さんの
孤高のメスシリーズに
戻ってきました。

同僚から借りてるやつ。

たくさんのエピソードが
細切れに進んでいきます。

なのでうまく感情移入もできず。。。

この人は読み手の事を考えて書いているのかと
疑問が湧きます。
ただ自分の書きたい事を書いているやけやないかと。

患者不在の医療があかんと同じく、
読み手不在のお話もあきませんね。

当麻シリーズはこれで終わりみたい。

終わり方も何となく納得できないメロドラマ的な感じ。
現実味が乏しいし、浅いですね。

それなりに今の医療界に対して問題提起をしているだけに
ちと残念な感じです。

14年10月読
★☆☆☆☆

2014年10月17日金曜日

ソロモンの偽証 第2部 決意 下巻

宮部みゆきさんの
ロモンの偽証。

第二部”決意”
下巻です。

こちらも同僚から
お借りしました。

佳境に入る校内裁判に向けての弁護側、
検察側の情報収集。

"わたしたちは、負けることで真実をつかむために
やってるんです"
涼子の並々ならない決意。
感服です。

読みながらこの子たちが中学生である事を、
時に忘れてしまう。

宮部さんの世界観は本当にすごいし、深い。

絶対に神原弁護士は柏木くんの死に
深く関わってるんやろうね。
冒頭の少年はきっと彼なんやろうなぁと思います。

さてさてどうなることやら。
裁判の行方と事件の真相が気になります。

第三部の発売が待ち遠しい!

14年10月読
★★★★☆

2014年10月15日水曜日

虹の岬の喫茶店

森沢明夫さんの
虹の岬の喫茶店。

小さな岬の先端に
ある喫茶店。

心に傷を抱えた人たちが
訪れ、癒される場所。

妻が病死して幼い娘と訪れる陶芸家、
就職活動に苦戦する学生、泥棒、
常連のおじいさん、甥っ子、そして店主の悦子さん。

どれもとっても温かいお話。

"誰かと一緒、も大事だけれど、誰と一緒かも、
大事なんだと思うよ。"
うん。うん。そうだよね!

それぞれのお話に前のの欠片があって、
連続性を感じられて好きです。

泥棒のお話では少し泣きそうに。

珈琲好きなので、ぜひ悦子さんの珈琲を
飲んでみたくなりました。

岬カフェ行ってみたい。
虹の絵に出会いたい。
私に合う曲はなんだろう。
悦子さんに選んでほしいなぁ。

私も珈琲淹れる時には"美味しくなーれ"って
おまじないかけようっと。

でもそれって多分飲む人の事を考えながら
淹れるから美味しいって事だよね。
飲む人がいるからこそ美味しい珈琲が
淹れられるのやと。

このお話は吉永小百合さん主演で
映画化されています。

想像している虹の絵、あの世界観を
壊されたくないという気持ちも若干ありますが
どうなんやろうね。

珈琲の様な温かみのある作品。
お奨めです。

14年10月読 BO行き
★★★★☆

2014年10月13日月曜日

解決まではあと6人 5W1H殺人事件

岡嶋二人さんの
"解決まではあと6人"。

いくつもの興信所を
訪れる謎の女性の依頼。

それらひとつひとつが
つながり、大きな謎を
解く鍵に。

これアイディアは面白いけど、
完全に企画倒れですね。

犯人とかもうわかるわけないし。

時間の無駄でした。

14年10月読 BO行き
★☆☆☆☆

2014年10月12日日曜日

世界から猫が消えたなら

川村元気さんの
世界から猫が消えたなら。

ある日いきなり余命を
宣告される主人公。

そして悪魔に「この世界から
何かを消すと一日命を得る」と
取引を持ちかけられる。

それから死を迎えるまでの7日間が描かれています。

消すのは悪魔が選ぶんですね。

当たり前か。。
自分で選んだら、自分にとって価値が低いものを
消せばいいだけだからね。

電話、時計、映画。
消えるたびに1日延びる命。

"何かを得るためには、何かを失わないとならない。"
世の条理ですね。

他にもいくつもの胸に響く言葉。
-何も失わず、何かを得ようとするのは、
 奪う行為に他ならない。

-人間は何かを生み出すたびに、何かを失ってきた。

-人は何かを覚えるために忘れる。
忘却は前進のためにある。

-すぐに伝えられないもどかしい時間こそが、
 相手のことを想ってる時間そのものなのだ。

-この世界にあるほとんどのものは、あってもなくても
 よいものなのだ。

-大人になって得たものと失ったもの。もう二度と取り戻せない、
 感動や感情。そのことを思うと、なぜだか無性に悲しくて
 涙が止まらなかったのだ。

-もし自分の人生が映画なのだとしたら。
 僕はエンドロールのあとも、 その人のなかに残る映画でありたい。

-人間は、不自由さと引き換えに決まり事があるという安心感を得たのだ。

-本当に大切なことを後回しにして、目の前にあるさほど
 重要ではないことを優先して日々生きてきたのだ。

-自分が存在した世界と、存在しなかった世界。そこにあるであろう、
 微妙な差異。その小さな小さな"差"こそが僕が生きていた"印"なのだ。

軽快な文章やけど書かれている事は深い。
考えさせられます。

衣食住が足りてさえいれば人は生きていけるのか。
本質的な問い。

ただ生きることに意味があるのではなく、どう生きるかに意味がある。

悪魔の定義が人それぞれ違うのも考えさせられました。

自分に一番近くて、遠い存在。

そしてお母さんの手紙には泣いちゃいました。

猫の歩きにテトテトとって擬音語をつける
川村さんの感覚が新鮮で好き。

自分がいなくなってもきっと世の中何もなかったように
そのまま続くんやろうなぁと考えることあるけれど、
まさにそんな事を題材としてるお話。

もっと一日一日を大切に生きないとね。

このお話は映画化もされるみたい。
なんか映像になっても余韻が無くなるとか
浅くならないといいけど。

14年10月読 BO行き
★★★★☆

2014年10月11日土曜日

銀翼のイカロス

池井戸潤さんの
銀翼のイカロス。
ご存じ半沢直樹
シリーズです。

同僚から借りました。

ご存じとか言いながら
実はこのシリーズを読むのは初めて。
ドラマも観ていません。

なんとなく銀行の世界が、面白おかしく
誇張されている気がしていて。

でも読んでみたら意外と面白く。
先入観をなくすって本当に大事ですね。

帝国航空の再建計画に取組むチーム半沢。

政党交代による人気取りを目論む国交大臣の
私設タスクフォースによる
無茶な債権放棄の要請。

このリーダーは本当にひどいもの。

内部では合併行特有の旧行意識との戦い。

おなじみの金融庁のオネエ言葉の黒崎検査官も
登場します。

色々てんこ盛りで話はテンポ良く進みます。

実際の出来事を素材としているので
フィクションとして片づけられない部分も。

でも半沢直樹は良き上司、同僚、同期に
恵まれていますね。

現実はこんなうまくいくものではないけど、
半沢直樹の様な心ある銀行員がその信念を
貫ける環境であることを切に願います。

今までのシリーズを読んでいなくても
十分に楽しめる一冊となっています。

14年10月読
★★★★☆