2015年6月8日月曜日

オーダーメイド殺人クラブ

久しぶりに
辻村深月さん。

オーダーメイド
殺人クラブ。

「これは、悲劇の記憶である。」

冒頭の一文が全てを表してます。

悲劇であり甘酸っぱい記憶。

中学の時のもどかしさがたくさん詰まった一冊。

自分を殺してほしいと頼むアン。
応ずる昆虫系の同級生徳川。
2人だけのオーダーメイド殺人クラブ。

学校と家庭だけのせまい世界で、そこでの
自分の位置や友情ごっこに振り回されながら、
特別な存在でありたいと願う気持ち。

死を美しく感じる気持ち。

痛いくらいにわかります。

早く大人になって自由を得たいという気持ちと、
汚い大人になりたくない。永遠に汚れないまま、
少女のままでいたいという気持ちを私も持っていました。

そしてラスト。
いつもながらに幸福感いっぱいに終わらせる辻村流。
やられました。

でも2人が少年Aにも少女Aにもならなくてよかった。

大槻ケンヂさんの解説も秀逸でした。

昔少女だった人たちにおすすめ。
現"中学生の親"にはおすすめしません。

15年6月読 BO行き
★★★☆☆

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