2013年3月31日日曜日

きみ去りしのち

遺された、遺される
人たちの旅の物語。

幼い息子を亡くした
主人公は、前妻との間に
生まれた娘と旅に出る。

前妻も余命わずか。

そんな2人が旅先で、
身近な人の死と向き合う人たちと
出会い、お互いが抱えている死と
向き合っていくお話。

全体的に切ない雰囲気が漂い、
身につまされる。

素直になれない明日香の気持ちも
痛いほどにわかる。

2人でいる時ほどに孤独を感じる気持ちも。

そしてこの主人公は知っている人に
すごく似ていて、途中からもうオーバーラップ
しまくり。

死や別れって誰にでもおきることだからこそ
本当に切ないね。

まほろばは思い出の中で美しさを増していく景色という
言葉と、ひとりぼっちと一人で暮らすのは違うという言葉が
胸に沁みました。

野焼きの場面は圧巻。
死を前に炎に向かう姿。
言葉を失いました。

砂時計も欲しくなった。
時間は色々なものを図る測りなんだね。

大人になると素直に感情を表現することが難しくなることも
あるけど、やっぱり大切な人にはありがとうという言葉を
ちゃんと伝えたいな。

文庫版は震災後に書き直されたもの。
作者のメッセージを受け取るためにも、ぜひ単行本で
読んだ人にも読んでもらいたいです。

13年3月読 BO行き
★★★★☆
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106251583/subno/1

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