
キリストが生まれる少し前の時代。
ユダヤの王 ヘロデを主人公とした歴史小説。
彼は権力をもち、富を得、その才能を遺憾なく都市造りに発揮。
しかし彼は家族を信じることができず、
妻・叔父・息子達を次々に処刑。
そんな彼の落ちていく様を、
彼の側にいる堅琴弾き”穴”の目を通して語られていく。
どんなに優れた人でも、周りの人を信じられなければ、
それは地獄も同然。
富と権力があるからこその寂しさがすごく伝わってくる。
本当は彼を心底支えてくれる人もいるのに、
それが見えなくなっていくのだ。
登場人物も多いし、名前もみんな似ているので、
なかなか読むのに時間はかかったけど、
読み応えは十分の一冊。
どんどんと狂っていくしかないヘロデがとても哀れ。
05年12月読 BO行き
★★★★☆
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